北海道稚内市のノシャップ岬近くにあるノシャップ寒流水族館は、北方系の魚や海獣を中心に展示する水族館です。
イトウ、ホッケ、ソイ、カレイ、オオカミウオなど稚内周辺の海や寒冷な水域に関わる生き物を見られるのが特徴。屋外にはアザラシとペンギンのプールもあります。
隣接する稚内市青少年科学館と共通料金で利用でき、南極観測に関する展示やプラネタリウムも見られます。
この記事ではノシャップ寒流水族館の料金、営業時間、アクセス、見どころ、子ども連れ向け設備に加えて、稚内市と周辺エリアの観光・グルメ情報をまとめました。
ノシャップ寒流水族館とは?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | わっかりうむ ノシャップ寒流水族館 |
| 所在地 | 北海道稚内市ノシャップ2丁目2番17号 |
| 開館年 | 1968年7月 |
| 特徴 | 日本最北の水族館 |
| 併設施設 | 稚内市青少年科学館 |
| 公式サイト | https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/suizokukan/ |
1968年にノシャップ岬で開館
ノシャップ寒流水族館は、1968年7月にノシャップ岬で開館しました。日本最北の水族館であり日本で100番目に建設された水族館でもあります。
現在は、稚内市青少年科学館とあわせて「わっかりうむ」として案内されています。水族館と科学館を同じ入館料で利用できるため、魚の展示だけでなく南極観測や科学に関する展示にも触れられる施設です。
ノシャップ岬の近くにあるため、稚内市街地とは少し離れた海沿いのエリアに位置します。稚内駅周辺の施設とは雰囲気が異なり北の海を意識しやすい立地です。
北方系の生き物を中心に展示
ノシャップ寒流水族館では120種・約1,300点の生き物を飼育展示しています。
館内の中心になるのは水量90トンの回遊水槽です。イトウ、ソイ、カレイ、ホッケ、オオカミウオなど北海道北部の水域や寒い海に関わる魚を展示しています。
南国のサンゴ礁や熱帯魚を大きく見せる水族館ではありません。稚内周辺の海、北海道の川、寒流域の生き物に目を向けた展示構成です。
ホッケやカレイのように稚内の食文化とつながる魚が見られる点も特徴です。水槽の中の生き物と地域の海産物が結びつきやすい水族館といえます。
ノシャップ寒流水族館の料金・営業時間・アクセス
入館料金
ノシャップ寒流水族館の入館料は、稚内市青少年科学館・プラネタリウムと共通です。
| 区分 | 個人料金 | 団体料金 |
|---|---|---|
| 一般・高校生・大学生 | 500円 | 400円 |
| 小・中学生 | 100円 | 80円 |
団体料金は20名以上が対象です。市内在住でシルバーカードを持参した人は無料、障害者手帳を持参した人は半額になります。
一般500円、小・中学生100円という料金は旅行中に立ち寄りやすい価格帯です。一方で、施設内に飲食店はありません。食事も水族館内で済ませたい人には向かない構成です。
営業時間と休館日
ノシャップ寒流水族館は、夏期間と冬期間で開館時間が変わります。
| 期間 | 開館時間 |
|---|---|
| 4月29日~10月31日 | 9:00~17:00 |
| 11月1日~11月30日 | 10:00~16:00 |
| 2月1日~3月31日 | 10:00~16:00 |
入館は閉館20分前までです。夏期間は16:40まで、冬期間は15:40までに入館する必要があります。
| 休館期間 | 内容 |
|---|---|
| 4月1日~4月28日 | 春の休館期間 |
| 12月1日~翌年1月31日 | 冬の休館期間 |
12月と1月は休館です。冬の稚内旅行で立ち寄る場合は営業している時期かどうかを先に確認しておく必要があります。
※料金、営業時間などは変更になる場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
電車・バスでのアクセス
公共交通で向かう場合は、JR稚内駅から宗谷バスを利用します。
| 出発地 | 交通手段 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| JR稚内駅 | 宗谷バス「ノシャップ」行き | 約15分 |
| 「ノシャップ」バス停 | 徒歩 | 約5分 |
JR稚内駅からバスで約15分、バス停から水族館までは徒歩約5分です。
駅から歩いて行くには距離があります。鉄道で稚内に到着してそのまま向かう場合は、バスかタクシーを使うのが現実的です。
車・タクシーで行く場合
車やタクシーの場合、JR稚内駅からノシャップ岬方面へ約10分です。稚内空港からは車で約40分が目安になります。
| 出発地 | 所要時間の目安 |
|---|---|
| JR稚内駅 | 車で約10分 |
| 稚内空港 | 車で約40分 |
駐車場(30台・無料)は、水族館の海側と裏側にあります。
稚内市内は観光スポット同士の距離が離れています。車を利用すると宗谷岬、稚内公園、稚内港北防波堤ドームなどへ移動しやすくなります。
ただし、冬は強風や積雪の影響を受けやすい地域です。短い距離でも天候によって移動しにくくなることがあります。
ノシャップ寒流水族館の見どころ
90トンの回遊水槽
ノシャップ寒流水族館の中心となる展示が水量90トンの回遊水槽です。館内には一周45mの水槽があり北の海に関わる魚たちを展示しています。
見られる主な生き物は、イトウ、ソイ、カレイ、ホッケ、オオカミウオなどです。
オオカミウオは、寒い海の水族館らしさが出る魚です。大きな口と独特の顔つきがあり暖かい海をテーマにした水族館では見かける機会が少ない魚です。
ホッケやカレイは、稚内周辺の食材としても知られています。観賞用の魚としてだけでなく地域の漁業や食文化とつながる生き物として見ることができます。
アザラシとペンギンの屋外プール
屋外エリアでは、アザラシとペンギンを展示しています。
アザラシはノシャップ寒流水族館を代表する生き物のひとつです。屋外プールで泳ぐ姿を見られるため、館内の魚類展示とは違う動きがあります。
夏期間には、アザラシとペンギンの食事時間が設定されています。アザラシのボール遊びなどが行われることもありますが天候や動物の状態によって中止になる場合があります。
アザラシのエサやり体験も実施されています。料金は1缶200円でエサがなくなり次第終了です。動物の体調によって早めに終わる場合もあります。
稚内らしさが出る魚類展示
ノシャップ寒流水族館の魚類展示は、稚内という土地と結びついています。
イトウは北海道の河川と関わりが深い魚です。ホッケ、ソイ、カレイは北海道北部の海産物としても知られています。オオカミウオは寒い海の環境を連想させる魚でノシャップ寒流水族館の展示に合う存在です。
展示数や水槽の大きさだけを前面に出す施設ではありません。稚内周辺の自然と海の生き物を近い距離で見られる点が特徴です。
青少年科学館とあわせて利用できる
ノシャップ寒流水族館の隣には、稚内市青少年科学館があります。
科学館では南極観測に関する資料、科学展示、プラネタリウム、デジタル映像番組などを扱っています。稚内は南極観測船「宗谷」と関わりのある地域でもあり科学館の展示にもその背景が反映されています。
水族館では北の海の生き物を見て、科学館では南極や科学に関する展示を見る。海と極地の両方に触れられる構成はノシャップ寒流水族館ならではの特徴です。
子ども連れで利用しやすい設備
ノシャップ寒流水族館と青少年科学館には、子ども連れ向けの基本設備があります。飲食施設や大型商業施設にあるような設備・サービスは限られています。
| 設備・項目 | 内容 |
|---|---|
| ベビールーム | 科学館1階にあり、授乳やおむつ交換に利用可能 |
| 飲食 | 水族館内は基本的に飲食禁止。科学館内の休憩スペースでは飲食可能 |
| 飲食物販売 | 敷地内に飲食店はなし。科学館に飲料自動販売機あり |
| 駐車場 | 水族館の海側と裏側にあり |
| バリアフリー | 一部対応。ただし2階への移動は階段のみ |
ベビールームがあるため、授乳やおむつ交換には対応しています。
水族館と科学館を同じ料金で利用できるので、魚の展示と科学展示を分けて見られる点も子ども連れには使いやすい部分です。
一方で、食事を取れる場所は限られています。館内で昼食まで済ませるタイプの施設ではありません。2階への移動が階段のみという点もベビーカー利用時には注意が必要です。
稚内市と周辺エリアの観光・グルメ情報

稚内市の特徴
稚内市は、北海道の最北部に位置する市です。東はオホーツク海、西は日本海に面し北側には宗谷海峡があります。海峡の先にあるのがサハリンです。
宗谷岬は、北海道本島の最北端にあたる場所です。北緯45度31分22秒に位置し、「日本最北端の地の碑」や間宮林蔵の立像があります。
稚内は利尻島・礼文島へ向かうフェリーの拠点でもあります。市街地、港、岬、丘陵、海岸線がそれぞれ離れているため市内観光では移動距離が長くなりやすい地域です。
稚内市の名産・特産品・グルメ
稚内市の食は、海産物と酪農に関わるものが中心です。ミズダコ、ホッケ、ホタテ、宗谷黒牛、稚内牛乳などが地域性のある品目です。
| 分類 | 主な品目 |
|---|---|
| 海産物 | ミズダコ、ホッケ、ホタテ、毛ガニ、ズワイガニ、ウニ、カレイ、鮭 |
| 加工品 | 鮭とば、ほっけ加工品、ほたて加工品、ポテラーナワッカナイ |
| 畜産・乳製品 | 宗谷黒牛、稚内牛乳、稚内牛乳アイスクリーム、飲むヨーグルト |
| ご当地グルメ | タコしゃぶ、チャーメン |
稚内らしい料理として知られるのが、ミズダコを使ったタコしゃぶです。薄く切ったタコを湯にくぐらせて食べる料理で宗谷の海産物を味わえるメニューとして紹介されます。
チャーメンも稚内のご当地グルメです。あんかけ焼きそば風の料理で、野菜や海鮮を使う店が多く調理法は店舗によって異なります。焼く、炒める、揚げるなど同じ名前でも仕上がりに違いがあります。
宗谷黒牛や稚内牛乳は稚内周辺の畜産・酪農を感じられる食材です。海産物だけでなく肉や乳製品にも地域色があります。
稚内市内の観光・レジャースポット
ノシャップ寒流水族館の周辺には稚内ならではの観光スポットが点在しています。稚内駅周辺、ノシャップ方面、宗谷岬方面でエリアが分かれます。
| スポット | 概要 | アクセス目安 |
|---|---|---|
| ノシャップ岬 | 利尻島・礼文島を望む岬。水族館に近い稚内西側の景勝地 | JR稚内駅から車約10分 |
| 宗谷岬 | 北海道本島最北端の岬。日本最北端の地の碑がある | JR稚内駅から車約40分、バス約50分 |
| 稚内港北防波堤ドーム | 全長427m、高さ14mの半アーチ式防波堤。70本の円柱が並ぶ | JR稚内駅から徒歩約5分 |
| 稚内公園 | 氷雪の門、九人の乙女の碑、開基百年記念塔などがある丘陵地の公園 | JR稚内駅から車約10分 |
| 白い道 | ホタテの貝殻を敷き詰めた約3kmの道。宗谷丘陵エリアにある | JR稚内駅から車約60分 |
| 宗谷丘陵 | 周氷河地形のなだらかな丘が広がるエリア | JR稚内駅から車約60分 |
| 稚内副港市場 | 食事、買い物、温浴施設、樺太記念館などがある複合施設 | JR稚内駅から車約3分 |
ノシャップ寒流水族館と最も近い観光スポットはノシャップ岬です。利尻島や礼文島を望む場所として知られ、水族館と同じノシャップ方面にあります。
宗谷岬は稚内観光を代表する場所ですが水族館からは距離があります。同じ稚内市内でもノシャップ岬方面と宗谷岬方面では移動時間が大きく変わります。
稚内港北防波堤ドームは、JR稚内駅から徒歩圏内です。半アーチ式の構造と連続する円柱が特徴で稚内港の歴史を伝える建造物として知られています。
豊富町の観光・レジャースポット
豊富町は、稚内市の南側に位置する町です。JR稚内駅から豊富駅までは鉄道で約50分が目安になります。
| スポット | 概要 | アクセス目安 |
|---|---|---|
| サロベツ湿原 | 日本三大湿原のひとつ。国内最大級の高層湿原として知られる | JR豊富駅からバスで約9分 |
| 豊富温泉 | 油分を含む珍しい泉質の温泉。湯治場としても知られる | JR豊富駅からバスで約15分 |
サロベツ湿原は、宗谷地方を代表する自然景観のひとつです。木道が整備されており湿原の植物や野鳥に関わる自然を見られます。
豊富温泉は、石油掘削の際に湧出した温泉として知られています。油分を含む泉質が特徴で北海道北部の温泉地の中でも個性がはっきりした場所です。
猿払村の観光・レジャースポット
猿払村は、稚内市に隣接する日本最北の村です。稚内市からは車で約1時間前後が目安になります。
| スポット | 概要 | アクセス目安 |
|---|---|---|
| エサヌカ線 | ガードレールや電柱が少ない直線道路として知られるドライブスポット | 稚内市から車で約1時間~1時間10分 |
| 道の駅さるふつ公園周辺 | 道の駅、キャンプ場、パークゴルフ場、牛乳と肉の館などがあるエリア | 稚内市から車で約1時間~1時間10分 |
| さるふつ公園キャンプ場 | 猿払村営牧場に隣接するキャンプ場。バンガローもある | さるふつ公園内 |
| パークゴルフ場 | さるふつ公園内にある36ホールのパークゴルフ場 | さるふつ公園内 |
| さるふつ憩いの湯 | ホテルさるふつ内の日帰り入浴施設 | さるふつ公園内 |
猿払村で特に知られているのがエサヌカ線です。開けた土地の中を直線道路が延び、稚内市街地やノシャップ方面とは異なるオホーツク海側の風景があります。
さるふつ公園周辺には道の駅、キャンプ場、パークゴルフ場、日帰り入浴施設などがまとまっています。稚内市中心部から近距離とはいえませんが宗谷地方の観光範囲を広げる場合に候補になるエリアです。
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ノシャップ寒流水族館のまとめ
ノシャップ寒流水族館は、稚内の海や寒冷な水域に関わる生き物を知ることができる水族館です。
料金は一般500円、小・中学生100円で青少年科学館とプラネタリウムも共通料金で利用できます。90トンの回遊水槽、アザラシとペンギンの屋外展示、北国らしい魚類展示が主な見どころです。
周辺にはノシャップ岬、宗谷岬、稚内港北防波堤ドーム、稚内公園などがあります。豊富町や猿払村まで範囲を広げるとサロベツ湿原、豊富温泉、エサヌカ線など北海道最北部ならではの自然や景観にも触れられます。
